口内法X線撮影実習における歯模型とペンライトの応用

「緒言」口内法X線撮影の原理を理解しその手技を習得することは, 歯科放射線学臨床実習における重要な目標の一つであり, 歯学教育モデルコアカリキュラムにおける臨床実習内容でも水準1に入っている1. しかし, いきなり患者の口内法撮影を行うことはなく, 撮影実習用模型を利用して予備実習を行ったり, 学生相互での実習をまずおこなっているのが一般的である. 撮影実習用模型を利用すると実際にX線撮影をおこなった写真を自分で見て反省できる利点がある. しかし, 放射線防護や設備投資の観点から一度に多数の撮影実習設備を有する教育機関は少なく, 学生は順番に撮影実習を行っているのが現状である. 一方, 相互実...

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Bibliographic Details
Published inShika Hoshasen Vol. 50; no. 4; pp. 43 - 50
Main Authors 岡野, 友宏, 荒木, 和之, 関, 健次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会 2010
日本歯科放射線学会
Japanese Society for Oral and Maxillofacial Radiology
Subjects
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ISSN0389-9705
2185-6311
DOI10.11242/dentalradiology.50.43

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Summary:「緒言」口内法X線撮影の原理を理解しその手技を習得することは, 歯科放射線学臨床実習における重要な目標の一つであり, 歯学教育モデルコアカリキュラムにおける臨床実習内容でも水準1に入っている1. しかし, いきなり患者の口内法撮影を行うことはなく, 撮影実習用模型を利用して予備実習を行ったり, 学生相互での実習をまずおこなっているのが一般的である. 撮影実習用模型を利用すると実際にX線撮影をおこなった写真を自分で見て反省できる利点がある. しかし, 放射線防護や設備投資の観点から一度に多数の撮影実習設備を有する教育機関は少なく, 学生は順番に撮影実習を行っているのが現状である. 一方, 相互実習で満足がいく写真が得られるまで何度も撮影を繰り返すことは被曝の観点から考えると望ましくないと考えられる. 最近では, ビデオカメラや仮想空間技術を応用して撮影技術の習得を手助けする研究がなされているが2-4, いずれも高額な設備が必要となる.
ISSN:0389-9705
2185-6311
DOI:10.11242/dentalradiology.50.43