連載第1回 理学療法の臨床における人材育成と職場環境デザインの取り組み

「はじめに」 近年, 理学療法士は急激に増加し, 平成20年の理学療法士協会会員数は53,751名(平成21年国家試験合格者数は73,862名), 平成21年の理学療法士養成校の入学定員は13,279名となっている1). また理学療法士が勤務する全国の施設の内, 実に1,233施設(7.5%)で10名以上の理学療法士が勤務し, 管理職になってからの年数が5年以下のものは61.7%にのぼっている2). 職場スタッフ数が多く, 若年化している組織がより成熟して学習環境や職場環境の整備を加速するためには, 理学療法管理学の発展とともに, リハビリ部門の組織管理・運営ができる療法士を育成することが重要...

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Published in理学療法学 Vol. 37; no. 6; pp. 427 - 434
Main Authors 北川, 恵里, 増井, 大助, 佐々木, 嘉光, 吉村, 由加里, 宮本, 靖大, 鈴木, 雅人, 山口, ゆき
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.10.2010
日本理学療法士協会
Japanese Society of Physical Therapy
Subjects
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00006662250

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Summary:「はじめに」 近年, 理学療法士は急激に増加し, 平成20年の理学療法士協会会員数は53,751名(平成21年国家試験合格者数は73,862名), 平成21年の理学療法士養成校の入学定員は13,279名となっている1). また理学療法士が勤務する全国の施設の内, 実に1,233施設(7.5%)で10名以上の理学療法士が勤務し, 管理職になってからの年数が5年以下のものは61.7%にのぼっている2). 職場スタッフ数が多く, 若年化している組織がより成熟して学習環境や職場環境の整備を加速するためには, 理学療法管理学の発展とともに, リハビリ部門の組織管理・運営ができる療法士を育成することが重要であり, 理学療法の臨床における喫緊の課題であると考える. 結婚・出産などによるワークライフバランス(Work-life balance)の変化に対応できる職場環境を充実させることや, 理学療法士の成長を支援するための学習環境を充実させることは, 今後ますます重要になってくる.
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00006662250