パーキンソン病における123I-MIBG心筋シンチグラフィと起立負荷試験の関連性

パーキンソン病(PD)において,123I-MIBG心筋シンチグラフィ(MIBG心筋シンチ)と心血管系の自律神経機能との関連を明らかにするため,PD患者50例と対照19例においてMIBG心筋シンチと起立負荷試験をおこなった.MIBG心筋シンチの心筋/上縦隔比(H/M比)と血漿ノルアドレナリン基礎値の間に弱い相関がみられたが(早期像r=0.35,後期像r=0.29),%NA, ΔBP, ΔHRと相関はみられなかった.H/M比は交感神経機能の基礎活動を反映する可能性が示唆される.しかし,起立による心血管系の反応性との関連は明らかでない....

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Published in臨床神経学 Vol. 48; no. 1; pp. 56 - 59
Main Authors 新美, 由紀, 高城, 晋, 三輪, 茂, 山名, 知子, 高橋, 昭, 土井, 英樹, 長谷川, 康博, 祖父江, 元
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2008
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.48.56

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Summary:パーキンソン病(PD)において,123I-MIBG心筋シンチグラフィ(MIBG心筋シンチ)と心血管系の自律神経機能との関連を明らかにするため,PD患者50例と対照19例においてMIBG心筋シンチと起立負荷試験をおこなった.MIBG心筋シンチの心筋/上縦隔比(H/M比)と血漿ノルアドレナリン基礎値の間に弱い相関がみられたが(早期像r=0.35,後期像r=0.29),%NA, ΔBP, ΔHRと相関はみられなかった.H/M比は交感神経機能の基礎活動を反映する可能性が示唆される.しかし,起立による心血管系の反応性との関連は明らかでない.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.48.56