統合失調症患者にみられた歯肉の自傷行為

本報告では, 自傷行為によって生じた歯肉外傷の1例を示す。症例は54歳女性であり, 統合失調症と診断されている。唇側付着歯肉に限局した複数の潰瘍形成が認められた。他の口腔粘膜に病変は認めなかった。問診により過度なブラッシングが確認されたことから, 本症例は歯ブラシの誤用が原因で生じた歯肉外傷と診断された。患者には適切な口腔衛生指導を行い, 1週間後には歯肉症状の寛解が認められた。...

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Published in日本口腔粘膜学会雑誌 Vol. 13; no. 2; pp. 68 - 73
Main Authors 山本, 浩嗣, 遠藤, 弘康, 島, 由樹, 久山, 佳代, 河相, 安彦, 郡司, 敦子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔内科学会 30.12.2007
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ISSN1341-7983
1884-1473
DOI10.6014/jjomm1995.13.68

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Summary:本報告では, 自傷行為によって生じた歯肉外傷の1例を示す。症例は54歳女性であり, 統合失調症と診断されている。唇側付着歯肉に限局した複数の潰瘍形成が認められた。他の口腔粘膜に病変は認めなかった。問診により過度なブラッシングが確認されたことから, 本症例は歯ブラシの誤用が原因で生じた歯肉外傷と診断された。患者には適切な口腔衛生指導を行い, 1週間後には歯肉症状の寛解が認められた。
ISSN:1341-7983
1884-1473
DOI:10.6014/jjomm1995.13.68