手術室外で声門上器具を活用するために

気道管理に最適化された手術室と比べて手術室外では困難気道が発生した場合に重篤な転帰となる危険性が高い.救命のためには確実な換気と酸素化が重要である.換気不能時に声門上器具(supraglottic airway device:SGD)を活用することでより安全な気道管理につながる可能性がある.手術室外でのSGD活用を進めるためには,①使用するSGDを具体的に選択する,②実際にSGDを緊急カートへ配置する,③SGD使用方法も含めた気道管理教育を行う,という3つがポイントである.手術室外でのSGD活用を考えることで院内の気道管理を見直すきっかけとしたい....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 42; no. 3; pp. 303 - 308
Main Authors 木村, 哲朗, 五十嵐, 寛, 加藤, 孝澄, 中島, 芳樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.05.2022
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Summary:気道管理に最適化された手術室と比べて手術室外では困難気道が発生した場合に重篤な転帰となる危険性が高い.救命のためには確実な換気と酸素化が重要である.換気不能時に声門上器具(supraglottic airway device:SGD)を活用することでより安全な気道管理につながる可能性がある.手術室外でのSGD活用を進めるためには,①使用するSGDを具体的に選択する,②実際にSGDを緊急カートへ配置する,③SGD使用方法も含めた気道管理教育を行う,という3つがポイントである.手術室外でのSGD活用を考えることで院内の気道管理を見直すきっかけとしたい.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.42.303