熊本県における水銀のマテリアルフロー

熊本県内の事業所から,産業分類 (19分類) ごとに 10 % となるよう抽出し,水銀含有製品ごとの購入量,保有量,廃棄量等をアンケート調査した。また,県下を11地域に分け,約2,700人を対象に,家庭における水銀含有製品の保有量を調査した。アンケート調査の結果および既存の調査・統計資料を活用し,①県内への水銀流入量,②県内における水銀存在量,③県内における廃棄量および環境への水銀の排出量を推計した。 県内への水銀の流入量は,水銀を含む原燃料や水銀含有製品の入荷等で約 0.22 ton /年と推計された。存在量は,事業所約 1.3 ton,家庭約 2.1 ton の計約 3.4 ton であり...

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Published inJournal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management Vol. 28; pp. 184 - 198
Main Authors 徳永, 晴樹, 廣畑, 昌章, 大川, 正晃, 坂本, 孝広, 保田, 武彦, 入佐, 英紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 2017
Japan Science and Technology Agency
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Summary:熊本県内の事業所から,産業分類 (19分類) ごとに 10 % となるよう抽出し,水銀含有製品ごとの購入量,保有量,廃棄量等をアンケート調査した。また,県下を11地域に分け,約2,700人を対象に,家庭における水銀含有製品の保有量を調査した。アンケート調査の結果および既存の調査・統計資料を活用し,①県内への水銀流入量,②県内における水銀存在量,③県内における廃棄量および環境への水銀の排出量を推計した。 県内への水銀の流入量は,水銀を含む原燃料や水銀含有製品の入荷等で約 0.22 ton /年と推計された。存在量は,事業所約 1.3 ton,家庭約 2.1 ton の計約 3.4 ton であり,事業所,家庭ともに計測器が約 8 割を占めた。廃棄量は,約 0.038 ton /年であり,その 8 割強を事業所からの廃棄量が占めた。 これらの結果を基に,熊本県内における水銀のマテリアルフローを作成した。
ISSN:1883-5856
1883-5899
DOI:10.3985/jjsmcwm.28.184