伊豆諸島三宅島で記録された20 kHz台のコウモリ類の音声
伊豆半島より約75 km離れた火山島である,伊豆諸島三宅島において,2023年5月下旬~9月上旬にコウモリ類の音声自動録音装置を設置した.その結果,2023年6月に20 kHz台のコウモリ類の音声が録音された.この音声は,これまで伊豆諸島において記録されていないコウモリ種の音声であったのでここに報告する.パルスの形状がFM/QCF型であること,およびピーク周波数の値から,ヤマコウモリNyctalus aviatorまたはヒナコウモリVespertilio sinensisの音声である可能性が考えられた.このコウモリ種の三宅島での確認が偶発的であるか,季節性があるか等を判断するには,さらなる調査...
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Published in | 哺乳類科学 Vol. 65; no. 1; pp. 61 - 65 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本哺乳類学会
01.01.2025
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Subjects | |
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Summary: | 伊豆半島より約75 km離れた火山島である,伊豆諸島三宅島において,2023年5月下旬~9月上旬にコウモリ類の音声自動録音装置を設置した.その結果,2023年6月に20 kHz台のコウモリ類の音声が録音された.この音声は,これまで伊豆諸島において記録されていないコウモリ種の音声であったのでここに報告する.パルスの形状がFM/QCF型であること,およびピーク周波数の値から,ヤマコウモリNyctalus aviatorまたはヒナコウモリVespertilio sinensisの音声である可能性が考えられた.このコウモリ種の三宅島での確認が偶発的であるか,季節性があるか等を判断するには,さらなる調査が必要である. |
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ISSN: | 0385-437X 1881-526X |
DOI: | 10.11238/mammalianscience.65.61 |