参加者中心型糖尿病教室を目指して ―スタッフの意識変容

目的:講義型や問題解決型の糖尿病教室から健康学習を用いた健康へのアプローチ法を用いることにより目標設定・参加者中心型糖尿病教室への企画・開催に至った.その経過を通して,糖尿病教室担当スタッフの意識に注目しその変化とその効果を評価することを目的とする.方法:講義型形式と参加者中心型形式,教室開催後にスタッフの自己評価表と企画書からスタッフの意識の変化をみた.同様に参加者にアンケートを実施し参加者の意識の違いを評価した.結果:自己評価表では,個人成長・コーディネート力・目標・評価・記録・教室運営の項目が有意に参加者中心型形式が高かった.参加者アンケートではやる気度・理解度・満足度の項目とも参加者中...

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Published in人間ドック (Ningen Dock) Vol. 20; no. 1; pp. 21 - 25
Main Authors 平川, 隆一, 塚本, 暢子, 木平, 百合子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 2005
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ISSN1880-1021
2186-5027
DOI10.11320/ningendock2005.20.21

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Summary:目的:講義型や問題解決型の糖尿病教室から健康学習を用いた健康へのアプローチ法を用いることにより目標設定・参加者中心型糖尿病教室への企画・開催に至った.その経過を通して,糖尿病教室担当スタッフの意識に注目しその変化とその効果を評価することを目的とする.方法:講義型形式と参加者中心型形式,教室開催後にスタッフの自己評価表と企画書からスタッフの意識の変化をみた.同様に参加者にアンケートを実施し参加者の意識の違いを評価した.結果:自己評価表では,個人成長・コーディネート力・目標・評価・記録・教室運営の項目が有意に参加者中心型形式が高かった.参加者アンケートではやる気度・理解度・満足度の項目とも参加者中心型形式の平均点数が高かった.結論:これまでは参加者の行動変容にエネルギーを注いできた.今回,第一にスタッフの意識に注目し,教室へのスタッフの意識を明確化することでスタッフも参加者も満足度の高い教室が開催できた.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock2005.20.21