2. 恐怖症, 不安神経症の行動療法に対する生理心理学的検討(第2回大会講演抄録,<特集>自閉症と行動療法)

行動論的には, 恐怖症不安神経症は不安場面に対する慢性的不適応的学習として位置づけ, その中心的治療法として脱感作法が用いられている. しかし, 恐怖症はその対象が明確であるのに対し, 不安神経症は対象が不明確な非特異的反応であり, 反応内容の差異がうかがわれる. われわれは, 不安反応と生理的機能状態との関係から, 治療の水準で両者を同等の障害と見なして扱うことには問題があると考える. これらのことを検討するため情動的イメージ刺激と生理変化との関係から両者における行動, 心理的水準ので不安反応と生理的機能水準のあり方を比較検討するものである....

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Published in行動療法研究 Vol. 2; no. 2; pp. 128 - 129
Main Authors 沢崎, 達夫, 江川, 攻成, 小玉, 正博, 原野, 広太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本認知・行動療法学会 31.03.1977
日本行動療法学会
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Summary:行動論的には, 恐怖症不安神経症は不安場面に対する慢性的不適応的学習として位置づけ, その中心的治療法として脱感作法が用いられている. しかし, 恐怖症はその対象が明確であるのに対し, 不安神経症は対象が不明確な非特異的反応であり, 反応内容の差異がうかがわれる. われわれは, 不安反応と生理的機能状態との関係から, 治療の水準で両者を同等の障害と見なして扱うことには問題があると考える. これらのことを検討するため情動的イメージ刺激と生理変化との関係から両者における行動, 心理的水準ので不安反応と生理的機能水準のあり方を比較検討するものである.
ISSN:0910-6529
2424-2594
DOI:10.24468/jjbt.2.2_128_2