欲求の充足に基づく顧客満足測定尺度の交差妥当性の検討 リハビリテーションサービスにおける調査研究

〔目的〕本研究の目的は,我々が開発を進めている「欲求の充足に基づく顧客満足測定尺度(Customer Satisfaction Scale base on Need Satisfaction: CSSNS)」の交差妥当性を検証することである。〔方法〕対象は,リハビリテーションサービスを利用している医療機関の外来患者206名と,通所リハビリテーション施設(デイケア施設)の利用者81名とした。医療機関の外来患者とデイケア施設の利用者を異なる2つの集団とし,斜交モデルにおいて2つの集団は同等の因子構造を有していると仮定して多母集団同時分析を行った。〔結果〕因子負荷量と因子間の分散共分散に等値制約を課...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 1; pp. 95 - 101
Main Authors 戸梶, 亜紀彦, 田中, 亮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.95

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Summary:〔目的〕本研究の目的は,我々が開発を進めている「欲求の充足に基づく顧客満足測定尺度(Customer Satisfaction Scale base on Need Satisfaction: CSSNS)」の交差妥当性を検証することである。〔方法〕対象は,リハビリテーションサービスを利用している医療機関の外来患者206名と,通所リハビリテーション施設(デイケア施設)の利用者81名とした。医療機関の外来患者とデイケア施設の利用者を異なる2つの集団とし,斜交モデルにおいて2つの集団は同等の因子構造を有していると仮定して多母集団同時分析を行った。〔結果〕因子負荷量と因子間の分散共分散に等値制約を課した斜交モデルの適合度指標の値は良好であり(χ2(185)=293.775,p<.000,CFI=.949, RMSEA=.045,AIC=463.775),斜交モデルはデータと適合していると判断された。〔結語〕斜交モデルが想定されたCSSNSの強固な因子不変性が確認され,CSSNSの交差妥当性が検証された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.95