引き操作における身体負担の評価方法に関する研究

これまで, 動作・姿勢に関する研究は活発に行われ, 製品・環境デザインのためのデータ整備がなされてきた1). しかし生活環境の変化に伴いユーザニーズは多様化し, 設計に必要となる人間データの適用範囲も大きく変化した. さらに高齢社会を迎え, ユニバーサルデザインやバリアフリーが必要条件になろうとしている今日, 「つくる」という技術的視点だけでなく, 「使う」というソフトウエアへの対応が急務である2)・3). このことから, 従来の動作・姿勢に関する計測・評価方法およびデータ収集のあり方について, 再検討・再構築が必要といえる4)~7). こうした状況に対して, 身体負担を定量化した客観的かつ応...

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Published in日本生理人類学会誌 Vol. 7; no. 1; pp. 49 - 52
Main Authors 西岡, 基夫, 岡田, 明, 宮野, 道雄, 山下, 久仁子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生理人類学会 2002
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Summary:これまで, 動作・姿勢に関する研究は活発に行われ, 製品・環境デザインのためのデータ整備がなされてきた1). しかし生活環境の変化に伴いユーザニーズは多様化し, 設計に必要となる人間データの適用範囲も大きく変化した. さらに高齢社会を迎え, ユニバーサルデザインやバリアフリーが必要条件になろうとしている今日, 「つくる」という技術的視点だけでなく, 「使う」というソフトウエアへの対応が急務である2)・3). このことから, 従来の動作・姿勢に関する計測・評価方法およびデータ収集のあり方について, 再検討・再構築が必要といえる4)~7). こうした状況に対して, 身体負担を定量化した客観的かつ応用性の高い計測データ・評価手法の確立はあまりなされていない. そこで, 製品や環境への展開を考慮した, 設計データ収集のための計測手法の検討を行った. これまで得られている姿勢データが静的な条件で評価される傾向が強いことから, 「動作」という動的な観点も踏まえた.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.7.1_49