外科系疾患のモニタリング

外科系疾患のモニタリングには、その病態の病勢、重症度と、栄養療法の効果判定と栄養アセスメント、の3つの観点があげられる。 病態の重症度のモニタリングには、病態の重症度を判定する項目を、また栄養療法のモニタリングには、病態、病勢の変化を追跡できる項目を選択する。その例として急性膵炎(重症例)の場合、発症直後は補液がメイン、栄養療法はその後開始する。ルートは膵液分泌を刺激しない空腸ルートを選択し、その合併症(下痢、腹部膨満、腹痛)やチューブによる空腸穿孔をモニタリングする。 栄養アセスメントのモニタリングには、体重が第一次情報であるが、病態による腹水、浮腫など、身体構成成分の変化以外の修飾因子も考...

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Published inJomyaku Keicho Eiyo Vol. 22; no. 2; pp. 129 - 134
Main Authors 藤澤, 克彦, 大石, 恭子, 雨海, 照祥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈経腸栄養学会 2007
Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition
Subjects
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ISSN1344-4980
1881-3623
DOI10.11244/jjspen.22.129

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Summary:外科系疾患のモニタリングには、その病態の病勢、重症度と、栄養療法の効果判定と栄養アセスメント、の3つの観点があげられる。 病態の重症度のモニタリングには、病態の重症度を判定する項目を、また栄養療法のモニタリングには、病態、病勢の変化を追跡できる項目を選択する。その例として急性膵炎(重症例)の場合、発症直後は補液がメイン、栄養療法はその後開始する。ルートは膵液分泌を刺激しない空腸ルートを選択し、その合併症(下痢、腹部膨満、腹痛)やチューブによる空腸穿孔をモニタリングする。 栄養アセスメントのモニタリングには、体重が第一次情報であるが、病態による腹水、浮腫など、身体構成成分の変化以外の修飾因子も考慮する。 さらに栄養アセスメントの総合評価のツールを導入した、栄養療法の効果判定を行う必要がある。その栄養アセスメントの総合的評価方法のツールのひとつとして「栄養アセスメントの亀の甲」を紹介した。
ISSN:1344-4980
1881-3623
DOI:10.11244/jjspen.22.129