胃瘻からの簡易懸濁法にて術後補助化学療法を完遂した脳性麻痺合併大腸癌の1例
症例は49歳、男性。出生時の低酸素脳症による脳性麻痺のため介護施設に入所中であった。貧血に伴う意識消失発作があり精査施行したところ上行結腸癌を認めた。進行上行結腸癌にて根治的右結腸切除術を施行。病理組織学的検査ではStage IIIbであった。術後、廃用症候群となり絶食となったため、経皮内視鏡的胃瘻造設術percutaneous endoscopic gastrostomy(以下PEGと略)を施行。経腸栄養にて栄養状態改善したため介護施設に転院。術後50日目より胃瘻から倉田式簡易懸濁法にてフッ化ピリミジン系経口抗癌剤であるtegafur・uracilおよびleucovorinによる補助化学療法...
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Published in | 静脈経腸栄養 Vol. 25; no. 2; pp. 621 - 624 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本静脈経腸栄養学会
2010
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Summary: | 症例は49歳、男性。出生時の低酸素脳症による脳性麻痺のため介護施設に入所中であった。貧血に伴う意識消失発作があり精査施行したところ上行結腸癌を認めた。進行上行結腸癌にて根治的右結腸切除術を施行。病理組織学的検査ではStage IIIbであった。術後、廃用症候群となり絶食となったため、経皮内視鏡的胃瘻造設術percutaneous endoscopic gastrostomy(以下PEGと略)を施行。経腸栄養にて栄養状態改善したため介護施設に転院。術後50日目より胃瘻から倉田式簡易懸濁法にてフッ化ピリミジン系経口抗癌剤であるtegafur・uracilおよびleucovorinによる補助化学療法(以下UFT+LV療法と略)を開始。計画通り完遂した症例を経験した。PEGは栄養のみならず経口摂取不良な患者に対して補助化学療法の投与経路にもなる為、大腸癌の予後向上にも影響を及ぼすと思われた。 |
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ISSN: | 1344-4980 1881-3623 |
DOI: | 10.11244/jjspen.25.621 |