自宅での運動実践が慢性期脳血管疾患片麻痺者の身体活動能力と健康関連QOLにおよぼす効果
脳血管疾患の発症による身体活動能力や生活の質(quality of life:QoL)の低下は著しい1, 2). そこで, 脳血管疾患片麻痺者(以下, 片麻痺者)の低下した身体活動能力やQoLの回復, 維持, あるいは日常生活での自立を目指したリハビリテーションがおこなわれている. 発症後間もない急性期や日常生活の自立を目指す回復期においては, 病院やリハビリテーションセンターが活動の拠点となっている. また, 身体的, 精神的, 社会的な自立を目指す慢性期においては, 上記に加え, 老人保健施設や市町村保健センターでも活動が展開されている3). しかしそこでの活動では, 1)介護者に対する負...
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Published in | 日本生理人類学会誌 Vol. 8; no. 2; pp. 75 - 81 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本生理人類学会
2003
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Subjects | |
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Summary: | 脳血管疾患の発症による身体活動能力や生活の質(quality of life:QoL)の低下は著しい1, 2). そこで, 脳血管疾患片麻痺者(以下, 片麻痺者)の低下した身体活動能力やQoLの回復, 維持, あるいは日常生活での自立を目指したリハビリテーションがおこなわれている. 発症後間もない急性期や日常生活の自立を目指す回復期においては, 病院やリハビリテーションセンターが活動の拠点となっている. また, 身体的, 精神的, 社会的な自立を目指す慢性期においては, 上記に加え, 老人保健施設や市町村保健センターでも活動が展開されている3). しかしそこでの活動では, 1)介護者に対する負担が大きい, 2)活動の拠点となっている施設が都市部に集中しいる, 3)身体活動量や指導の質に地域間で差がみられるといった問題がある. これらの問題を解決する方法として, 自宅でのリハビリテーションが提案されている4). 自宅でのリハビリテーションには, 1)身体活動能力を回復, 維持させるために必要な時間を確保できる, 2)個人に応じたプログラムの提供が一斉指導時よりも容易である, 3)習慣化が期待できる, 4)車での送迎が不要である, といったメリットが考えられる. |
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ISSN: | 1342-3215 2432-0986 |
DOI: | 10.20718/jjpa.8.2_75 |