Corona virus disease 2019に罹患した進行胃癌患者に対する手術経験
新型コロナウイルス感染症(corona virus disease 2019;以下,COVID-19と略記)の感染拡大に伴い,COVID-19罹患歴のある癌患者に対して外科的治療を行う機会の増加が予想される.手術リスクの観点から,待機可能な手術はCOVID-19診断から7週目以降に予定することが推奨されているが,癌の進行や緊急性により7週の待機が困難な場合もあり,その場合の院内感染対策を含む周術期管理については十分に確立されていない.今回,我々は手術前にCOVID-19に罹患した進行胃癌患者に対し,COVID-19罹患後6週後に院内感染対策を講じて手術加療を行った症例を経験したので報告する....
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Published in | 日本消化器外科学会雑誌 Vol. 55; no. 5; pp. 317 - 323 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器外科学会
01.05.2022
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Subjects | |
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ISSN | 0386-9768 1348-9372 |
DOI | 10.5833/jjgs.2021.0104 |
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Summary: | 新型コロナウイルス感染症(corona virus disease 2019;以下,COVID-19と略記)の感染拡大に伴い,COVID-19罹患歴のある癌患者に対して外科的治療を行う機会の増加が予想される.手術リスクの観点から,待機可能な手術はCOVID-19診断から7週目以降に予定することが推奨されているが,癌の進行や緊急性により7週の待機が困難な場合もあり,その場合の院内感染対策を含む周術期管理については十分に確立されていない.今回,我々は手術前にCOVID-19に罹患した進行胃癌患者に対し,COVID-19罹患後6週後に院内感染対策を講じて手術加療を行った症例を経験したので報告する. |
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ISSN: | 0386-9768 1348-9372 |
DOI: | 10.5833/jjgs.2021.0104 |