スピーチ不安とテスト不安を対象とした認知行動変容の研究動向と課題(展望)
本論文では,スピーチ不安とテスト不安を対象とした認知行動変容の研究動向,特に認知的技法の効果を総合的に検討することを目的とした。そのために,認知行動変容とは何かについて述べ,関連の研究動向を概観した。そして,それらをふまえて,いくつかの観点から研究の現状を分析し,今後の課題を提示した。今後の課題として,(1)認知的技法の効果を生理的な側面からも検討する,(2)これまでに確立された技法との比較を通して認知的技法の効果を明らかにする,(3)認知的技法と他の技法を組み合わせると逆効果になる場合の理由を解明する,(4)技法の構成成分の効果を体系的に明らかにする,などの必要があると指摘された。...
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Published in | 行動療法研究 Vol. 16; no. 1; pp. 45 - 65 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
31.03.1990
日本行動療法学会 |
Subjects | |
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Summary: | 本論文では,スピーチ不安とテスト不安を対象とした認知行動変容の研究動向,特に認知的技法の効果を総合的に検討することを目的とした。そのために,認知行動変容とは何かについて述べ,関連の研究動向を概観した。そして,それらをふまえて,いくつかの観点から研究の現状を分析し,今後の課題を提示した。今後の課題として,(1)認知的技法の効果を生理的な側面からも検討する,(2)これまでに確立された技法との比較を通して認知的技法の効果を明らかにする,(3)認知的技法と他の技法を組み合わせると逆効果になる場合の理由を解明する,(4)技法の構成成分の効果を体系的に明らかにする,などの必要があると指摘された。 |
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ISSN: | 0910-6529 2424-2594 |
DOI: | 10.24468/jjbt.16.1_45 |