C/C-SiCコンポジットの研削加工

先端複合材料であるC/C-SiCコンポジットの切削および研削加工を行った.まず,ダイヤモンドホイールを用いて平面研削を行った結果,乾式研削でも研削熱による材料への影響はなく,研削抵抗は材料中の繊維方向による影響がないことがわかった.高速エアタービンを用いて,乾式で小径の超硬工具による切削加工やWA砥石による研削加工を試みたが,工具損傷が激しく加工は困難であり,ダイヤモンドホイールを用いた研削加工が適していることがわかった.小径の電着ダイヤモンドホイールとビトリファイドボンドダイヤモンドホイールで乾式研削した結果,どちらの砥石でも加工中の回転数は無負荷時より減少するがその周期は安定していた.研削...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 51; no. 7; pp. 428 - 433
Main Authors 田代, 徹也, 藤原, 順介, 竹中, 康裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 2007
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Summary:先端複合材料であるC/C-SiCコンポジットの切削および研削加工を行った.まず,ダイヤモンドホイールを用いて平面研削を行った結果,乾式研削でも研削熱による材料への影響はなく,研削抵抗は材料中の繊維方向による影響がないことがわかった.高速エアタービンを用いて,乾式で小径の超硬工具による切削加工やWA砥石による研削加工を試みたが,工具損傷が激しく加工は困難であり,ダイヤモンドホイールを用いた研削加工が適していることがわかった.小径の電着ダイヤモンドホイールとビトリファイドボンドダイヤモンドホイールで乾式研削した結果,どちらの砥石でも加工中の回転数は無負荷時より減少するがその周期は安定していた.研削表面はビトリファイボンドダイヤモンドホイールを用いたほうが良好であった.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.51.428