Nonclinical群を対象としたBinge Eatingに関する研究
本研究の目的は,nonclinical群における気晴らし食い(binge eating:BE)に関わる心理的特徴を明らかにし,過食(over eating:OE)との違いを検討することであった.ダイエットの習慣に対する質問,BE調査票,食行動調査票(EAT),そして食行動異常調査票(EDI)を高校生と大学生(計186名)に実施した.さらに被験者はBE調査票に基づいて,BE群,OE群,そしてnormal群(N群)の3群に分類された.3群を比較した結果,BE群はN群やOE群より,自己像不満や肥満恐怖が高く,また情緒的に不安定であった.さらに,BE群は他の2群より高頻度でダイエットを実行しており,よ...
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Published in | 行動療法研究 Vol. 22; no. 1; pp. 13 - 24 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
31.03.1996
日本行動療法学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0910-6529 2424-2594 |
DOI | 10.24468/jjbt.22.1_13 |
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Summary: | 本研究の目的は,nonclinical群における気晴らし食い(binge eating:BE)に関わる心理的特徴を明らかにし,過食(over eating:OE)との違いを検討することであった.ダイエットの習慣に対する質問,BE調査票,食行動調査票(EAT),そして食行動異常調査票(EDI)を高校生と大学生(計186名)に実施した.さらに被験者はBE調査票に基づいて,BE群,OE群,そしてnormal群(N群)の3群に分類された.3群を比較した結果,BE群はN群やOE群より,自己像不満や肥満恐怖が高く,また情緒的に不安定であった.さらに,BE群は他の2群より高頻度でダイエットを実行しており,より歪んだボディ・イメージを抱いていることが示唆された.重回帰分析の結果,OEにはダイエットが影響しているが,BEにはダイエットと肥満恐怖が強く影響していることが明らかにされた. |
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ISSN: | 0910-6529 2424-2594 |
DOI: | 10.24468/jjbt.22.1_13 |