マンモグラフィにおける局所的高濃度領域の画質の安定性のためのAEC性能評価

局所的な高濃度な領域の画質の安定性を評価する試験としてEUREF Fourth edition-Supplementsに「局所的高濃度領域試験」が示されている.この試験は,矩形PMMAの上にLDAを模した小さいPMMAプレート(以下,小プレート)を配置し,その厚さを変化させたときの撮影条件とSNRを合わせて評価するものである.本研究では,この試験を応用し,矩形PMMAを乳房形状に近いD型PMMAファントムに置き換えて試験を行った.また,インプラントや大胸筋に模した筋肉ファントムを挿入した試験と,小プレートの胸壁端からの距離を変化させた試験を行った.ほとんどの試験で,撮影条件は小プレートの厚さが...

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Published in日本放射線技術学会雑誌 Vol. 79; no. 11; pp. 1256 - 1265
Main Authors 今野, 祐治, 中村, 登紀子, 伊藤, 真理
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本放射線技術学会 2023
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ISSN0369-4305
1881-4883
DOI10.6009/jjrt.2023-1388

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Summary:局所的な高濃度な領域の画質の安定性を評価する試験としてEUREF Fourth edition-Supplementsに「局所的高濃度領域試験」が示されている.この試験は,矩形PMMAの上にLDAを模した小さいPMMAプレート(以下,小プレート)を配置し,その厚さを変化させたときの撮影条件とSNRを合わせて評価するものである.本研究では,この試験を応用し,矩形PMMAを乳房形状に近いD型PMMAファントムに置き換えて試験を行った.また,インプラントや大胸筋に模した筋肉ファントムを挿入した試験と,小プレートの胸壁端からの距離を変化させた試験を行った.ほとんどの試験で,撮影条件は小プレートの厚さが増すと増加し,変動の少ないSNRを得ることができた.しかし,筋肉ファントムの挿入面積や,小プレートの位置によっては適正な撮影条件にならず,変動の少ないSNRを得ることができなかった.
ISSN:0369-4305
1881-4883
DOI:10.6009/jjrt.2023-1388