大学生における地域基盤型専門職連携教育自己評価尺度の開発 関東地方三大学における横断・縦断データより
目的:大学生における地域基盤型専門職連携教育(IPE)自己評価尺度の開発を目的とした.方法:研究1では関東地方のA,B大学の地域基盤型IPE参加者に実習前後にオンライン調査を実施した.有効回答597名(看護189,理学療法50,作業療法60,社会福祉86,健康行動54,検査技術59,口腔保健44,医学55)の実習前のデータを用い,探索的因子分析,Cronbachのα,ω係数算出,実習前後の縦断データから専門(8種)×実習段階(前・後)の二元配置分散分析を行った.研究2では研究1と異なる地域基盤型IPEに参加した関東地方のA,B,C大学生にオンライン調査を実施した.有効回答121名(理学療法18...
Saved in:
Published in | 日本健康教育学会誌 Vol. 25; no. 3; pp. 168 - 179 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本健康教育学会
31.08.2017
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | 目的:大学生における地域基盤型専門職連携教育(IPE)自己評価尺度の開発を目的とした.方法:研究1では関東地方のA,B大学の地域基盤型IPE参加者に実習前後にオンライン調査を実施した.有効回答597名(看護189,理学療法50,作業療法60,社会福祉86,健康行動54,検査技術59,口腔保健44,医学55)の実習前のデータを用い,探索的因子分析,Cronbachのα,ω係数算出,実習前後の縦断データから専門(8種)×実習段階(前・後)の二元配置分散分析を行った.研究2では研究1と異なる地域基盤型IPEに参加した関東地方のA,B,C大学生にオンライン調査を実施した.有効回答121名(理学療法18,医学78,薬学17,医療栄養9)のデータから確証的因子分析を行った.結果:研究1から,因子1:チーム形成のための能力6項目,因子2:利用者中心性5項目,因子3:メンバーの相互理解3項目,因子4:メンバーの尊重2項目を得た.α,ω係数は0.80以上であった(α=0.80~0.92,ω=0.81~0.91).全因子で実習後の因子得点が有意に高く,因子1と2に交互作用があり,一部学生の専門間で実習後の得点に有意差がみられた.研究2の適合度指標は許容範囲であった(χ2=0.07,df=123,CFI=0.99,TLI=0.99,RMSEA=0.03[90%CI 0.00~0.06]).結論:尺度の妥当性・信頼性が確認され,尺度が開発された. |
---|---|
ISSN: | 1340-2560 1884-5053 |
DOI: | 10.11260/kenkokyoiku.25.168 |