Photodynamic Therapyにおけるレーザー光源: パルス波レーザー光の細胞・組織傷害効果について

Photodynamic therapy (PDT) は, レーザー光による感光色素の励起に基づく光化学反応を利用した悪性腫瘍の治療法である. 従来, 励起光源にはアルゴンイオンレーザー励起色素レーザーなどの連続波レーザーが用いられてきたが, 近年, いつくかのパルス波レーザーが利用されるようになった. パルス波レーザー光励起PDTの治療効果は, 繰り返し周波数パルス幅そしてパルスエネルギーなどのパラメータによって大きく異なる. 本稿では, 各種のパルス波レーザー光励起PDTの細胞傷害効果, およびその治療効果への関与が考えられる諸因子を概説する。...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 21; no. 1; pp. 9 - 16
Main Authors 宮本, 裕一, 西坂, 剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 2000
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Summary:Photodynamic therapy (PDT) は, レーザー光による感光色素の励起に基づく光化学反応を利用した悪性腫瘍の治療法である. 従来, 励起光源にはアルゴンイオンレーザー励起色素レーザーなどの連続波レーザーが用いられてきたが, 近年, いつくかのパルス波レーザーが利用されるようになった. パルス波レーザー光励起PDTの治療効果は, 繰り返し周波数パルス幅そしてパルスエネルギーなどのパラメータによって大きく異なる. 本稿では, 各種のパルス波レーザー光励起PDTの細胞傷害効果, およびその治療効果への関与が考えられる諸因子を概説する。
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.21.1_9