大腸SM癌におけるbuddingとリンパ節転移に関する病理組織学的検討
目的:大腸SM癌におけるbuddingとリンパ節転移,さらに他の病理組織学的因子との関係を明らかにする.方法:1990年1月から2006年12月までに当院外科にて外科的切除を施行した大腸SM癌188例.リンパ管侵襲の有無(ly),静脈侵襲の有無(v),簇出(budding)の有無,SM層低分化癌の有無(por)と,リンパ節転移の有無の相関を検討した.結果:Buddingとリンパ節転移との有意な相関は認められなかったが,porとリンパ節転移とに有意な関連を認めた.一方,buddingとly,buddingとporに有意な関連を認めた.Budding,por,ly,vについて等質性分析を行ったとこ...
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 70; no. 4; pp. 974 - 978 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2009
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.70.974 |
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Summary: | 目的:大腸SM癌におけるbuddingとリンパ節転移,さらに他の病理組織学的因子との関係を明らかにする.方法:1990年1月から2006年12月までに当院外科にて外科的切除を施行した大腸SM癌188例.リンパ管侵襲の有無(ly),静脈侵襲の有無(v),簇出(budding)の有無,SM層低分化癌の有無(por)と,リンパ節転移の有無の相関を検討した.結果:Buddingとリンパ節転移との有意な相関は認められなかったが,porとリンパ節転移とに有意な関連を認めた.一方,buddingとly,buddingとporに有意な関連を認めた.Budding,por,ly,vについて等質性分析を行ったところbuddingとpor,lyとvがそれぞれ同系統の因子としてまとめられた.結論:Buddingはリンパ節転移との有意な相関は認められないもののlyと関連する重要な所見である.またbuddingとporは同系列の因子であり,先進部所見として分類できる. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.70.974 |