フェノバルビタール誘導性チトクロームP-450の正常ラット肝小葉内における分布と局在

フェノバルビタ-ルで誘導されるチトクロームP-450(PB-チトクロームP-450)の肝小葉内での局在を,直接蛍光抗体法によって,フェノバルビタールで処置したラット(PB処置群)の肝臓と生理食塩水で処置したラット(コントロール群)の肝臓を用いて明らかにしようとした.コントロール群の肝細胞に,特異蛍光は弱く認められ,小葉周辺部よりも小葉中心部に強く認められた.PB処置群では,蛍光は全体にコントロール群より強く,小葉周辺部より小葉中心部の蛍光の方が強かった.小葉中心部と小葉周辺部の蛍光の強度の格差は,コントロール群より強かった....

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Published in肝臓 Vol. 24; no. 1; pp. 11 - 17
Main Authors 三島, 昭彦, 大西, 久仁彦, 波多野, 等, 斉藤, 正之, 中山, 隆雅, 桧山, 義明, 土屋, 聖二, 岩間, 章介, 野村, 文夫, 河野, 邦彦, 大槻, 俊夫, 若新, 征史, 中島, 征男, 奥田, 邦雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本肝臓学会 01.01.1983
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Summary:フェノバルビタ-ルで誘導されるチトクロームP-450(PB-チトクロームP-450)の肝小葉内での局在を,直接蛍光抗体法によって,フェノバルビタールで処置したラット(PB処置群)の肝臓と生理食塩水で処置したラット(コントロール群)の肝臓を用いて明らかにしようとした.コントロール群の肝細胞に,特異蛍光は弱く認められ,小葉周辺部よりも小葉中心部に強く認められた.PB処置群では,蛍光は全体にコントロール群より強く,小葉周辺部より小葉中心部の蛍光の方が強かった.小葉中心部と小葉周辺部の蛍光の強度の格差は,コントロール群より強かった.
ISSN:0451-4203
1881-3593
DOI:10.2957/kanzo.24.11