交代制勤務看護師の妊娠20週前後における疲労と睡眠の質の比較
本研究の目的は,妊娠期の16時間交代制勤務看護師を対象に,妊娠中期にあたる20週を境に妊娠20週未満群と以上群に分けて,疲労,身体活動量,睡眠の質について比較を行い,その特徴を明らかにすることを目的とした。対象者は計14名で,妊娠20週未満群6名と妊娠20週以上群8名であった。日勤・夜勤・休日の勤務帯における疲労(自覚症しらべ),蓄積的疲労徴候(CFSI),睡眠の質(PSQI-J)を自記式質問紙法で,身体活動強度の実態を身体活動量計を用いて調査した。その結果,妊娠20週未満群では,PSQI-J低群が多く,日勤前後・夜勤前後・休日前後で疲労回復しているが,妊娠20週以上群では,PSQI-J高群が...
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Published in | 日本医療・病院管理学会誌 Vol. 59; no. 3; pp. 120 - 127 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本医療・病院管理学会
31.07.2022
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Subjects | |
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ISSN | 1882-594X 2185-422X |
DOI | 10.11303/jsha.59.120 |
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Summary: | 本研究の目的は,妊娠期の16時間交代制勤務看護師を対象に,妊娠中期にあたる20週を境に妊娠20週未満群と以上群に分けて,疲労,身体活動量,睡眠の質について比較を行い,その特徴を明らかにすることを目的とした。対象者は計14名で,妊娠20週未満群6名と妊娠20週以上群8名であった。日勤・夜勤・休日の勤務帯における疲労(自覚症しらべ),蓄積的疲労徴候(CFSI),睡眠の質(PSQI-J)を自記式質問紙法で,身体活動強度の実態を身体活動量計を用いて調査した。その結果,妊娠20週未満群では,PSQI-J低群が多く,日勤前後・夜勤前後・休日前後で疲労回復しているが,妊娠20週以上群では,PSQI-J高群が多く,睡眠障害傾向が強くなる傾向がみられ,日勤・夜勤・休日の推移の中でも特にねむけ感や身体的疲労が改善しないまま経過している可能性が示唆された。さらに,身体活動量では妊娠20週前後での差異はなかった。 |
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ISSN: | 1882-594X 2185-422X |
DOI: | 10.11303/jsha.59.120 |