乳幼児への脳波観察下体温管理療法の有用性

軟口蓋裂を有するTreacher Collins Syndrome(以下TCS)女児に対して軟口蓋形成術が行われ手術室で抜管するも,上気道閉塞により再挿管となった。高度低酸素状態が20分続き徐脈に陥ったため,高度低酸素血症に伴う二次性脳傷害を回避すべく脳保護戦略として体温管理療法(Targeted Temperature Management;TTM)を実施し,Amplitude integrated EEG(以下aEEG)による持続脳波モニタリングを行った。経過は良好であり,神経学的異常は認められなかった。本症例におけるTTM及びTTM施行中の持続脳波モニタリングの有用性について報告する。...

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Published in蘇生 Vol. 41; no. 1; pp. 12 - 15
Main Authors 齊木, 巌, 沖田, 綾乃, 内野, 博之, 関根, 秀介, 長倉, 知輝, 岡田, 寿郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 30.06.2022
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ISSN0288-4348
1884-748X
DOI10.11414/jjreanimatology.41.1_12

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Summary:軟口蓋裂を有するTreacher Collins Syndrome(以下TCS)女児に対して軟口蓋形成術が行われ手術室で抜管するも,上気道閉塞により再挿管となった。高度低酸素状態が20分続き徐脈に陥ったため,高度低酸素血症に伴う二次性脳傷害を回避すべく脳保護戦略として体温管理療法(Targeted Temperature Management;TTM)を実施し,Amplitude integrated EEG(以下aEEG)による持続脳波モニタリングを行った。経過は良好であり,神経学的異常は認められなかった。本症例におけるTTM及びTTM施行中の持続脳波モニタリングの有用性について報告する。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology.41.1_12