腫瘍におけるElectrochemotherapyの基礎的研究

一般的に頭頸部がんの中においては, 化学療法の効果は, 口腔, 中咽頭がんに対して, もっとも効果が高いことが言われており, その治療体系における化学療法の役割は非常に大きいものとなってきている. しかし, その位置づけとしては, 外科療法や放射線療法に代わるものとは, 未だ言えず, あくまで補助療法としての域を出るまでにはなってはいないのが現状である. それは, やりはその効果の不確実性によるものと思われるが, それに対する新しい試みが展開されつつある. 今回のシンポジウムで取り上げたElectrochemotherapy(ECT)も, まさにその中のひとつとして, 今注目されているものであ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 12; no. 4; p. 342
Main Author 杉村, 正仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 2000
日本口腔腫瘍学会
Online AccessGet full text
ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.12.342

Cover

More Information
Summary:一般的に頭頸部がんの中においては, 化学療法の効果は, 口腔, 中咽頭がんに対して, もっとも効果が高いことが言われており, その治療体系における化学療法の役割は非常に大きいものとなってきている. しかし, その位置づけとしては, 外科療法や放射線療法に代わるものとは, 未だ言えず, あくまで補助療法としての域を出るまでにはなってはいないのが現状である. それは, やりはその効果の不確実性によるものと思われるが, それに対する新しい試みが展開されつつある. 今回のシンポジウムで取り上げたElectrochemotherapy(ECT)も, まさにその中のひとつとして, 今注目されているものであり, 私自身も非常に適時的なものであると思っている. 今回の5人のシンポジストからは, 各方面よりin vivoもしくはin vitroにおいて, その基礎的実験結果を提示していただき, ECTの有用性と今後の実用化にむけての問題点を示していただいた.
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.12.342