コーヌステレスコープデンチャー外冠への金属焼付ポーセレンの適用

コーヌステレスコープデンチャーは従来のクラスプデンチャーと比較して咬合咀嚼, 発音などの機能回復, および装着感が良好であるばかりでなく, その予後の良好さ, すなわち支台歯の動揺量の減少, および残遺歯槽堤の吸収の些少さなどの点からも優れた補綴物であることが認識されるようになり, 今日, 日常臨床で適用される場合が多くなってきた. しかしながら, このコーヌステレスコープデソチャーにもまだ改良すべき点がある. それは外冠の審美性に関してである. 従来よりコーヌステレスコープデンチャーの外冠の前装には, 硬質レジンが用いられてきた. 硬質レジンは適用範囲が広く, 操作性に優れ, しかも修理が容...

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Published in昭和歯学会雑誌 Vol. 10; no. 1; pp. 71 - 73
Main Authors 小柳, 一哉, 芝, 〓彦, 池田, 増夫, 松山, 忠司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学・昭和歯学会 1990
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ISSN0285-922X
2186-5396
DOI10.11516/dentalmedres1981.10.71

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Summary:コーヌステレスコープデンチャーは従来のクラスプデンチャーと比較して咬合咀嚼, 発音などの機能回復, および装着感が良好であるばかりでなく, その予後の良好さ, すなわち支台歯の動揺量の減少, および残遺歯槽堤の吸収の些少さなどの点からも優れた補綴物であることが認識されるようになり, 今日, 日常臨床で適用される場合が多くなってきた. しかしながら, このコーヌステレスコープデソチャーにもまだ改良すべき点がある. それは外冠の審美性に関してである. 従来よりコーヌステレスコープデンチャーの外冠の前装には, 硬質レジンが用いられてきた. 硬質レジンは適用範囲が広く, 操作性に優れ, しかも修理が容易であるなどの長所を有しているが, 一方, 吸収性であり, 耐摩耗性に劣り, また色調の変化が生じやすいなどの問題点を残している. その中でも特に審美性の点から金属焼付ポーセレンの外冠前装への適用が望まれてきた. そこで, 筆者らは金属焼付ポーセレンをコーヌステレスコープデンチャーの外冠前装に適用するための基礎的実験を行い, さらに臨床への応用を試みた結果, 良好た成績を修めているので, それらの結果について記す.
ISSN:0285-922X
2186-5396
DOI:10.11516/dentalmedres1981.10.71