人間ドックにおけるがん登録 2018年度の成績

「はじめに」我が国における死因第一位は "がん" であり, 罹患・死亡ともに増加している. がん対策の要点は, 一次予防, 早期発見・早期治療, 予後の改善であり, 国策としても様々ながん対策が実施されている. 人間ドックにおいても, 長い間, 早期発見・早期治療を目的とした "任意型がん検診" が行われてきたが, 各施設が独自に検査項目を設定しており, 検診精度に関しても施設間格差が大きいのが現状である. そこで, 人間ドックにおけるがん検診の実態を把握し, 効率的かつ効果的ながん検診の方法を検討するとともに, がん検診としての評価を行うために, 20...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in人間ドック Vol. 36; no. 1; pp. 52 - 68
Main Authors 健診施設におけるがん検診の精度向上支援委員会, 鎌田, 智有, 杉森, 裕樹, 三原, 修一, 田中, 幸子, 井上, 和彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 2021
日本人間ドック学会
Online AccessGet full text
ISSN1880-1021
2186-5027
DOI10.11320/ningendock.36.52

Cover

Loading…
More Information
Summary:「はじめに」我が国における死因第一位は "がん" であり, 罹患・死亡ともに増加している. がん対策の要点は, 一次予防, 早期発見・早期治療, 予後の改善であり, 国策としても様々ながん対策が実施されている. 人間ドックにおいても, 長い間, 早期発見・早期治療を目的とした "任意型がん検診" が行われてきたが, 各施設が独自に検査項目を設定しており, 検診精度に関しても施設間格差が大きいのが現状である. そこで, 人間ドックにおけるがん検診の実態を把握し, 効率的かつ効果的ながん検診の方法を検討するとともに, がん検診としての評価を行うために, 2010年度からがん登録を開始した. 年度毎の集計作業を2013年度まで4年間行ってきたが, 諸般の事情から集計作業が遅延したため, 2017年度分から改めて集計作業を行うこととした. 今回, 2018年度の成績を報告する.
ISSN:1880-1021
2186-5027
DOI:10.11320/ningendock.36.52