破裂脳動脈瘤の問題点 特に高齢者と脳血管攣縮について

「はじめに」破裂脳動脈瘤の治療法に関しては現在は一定のスタンダードが確立された状況にあると思われるが, いまだ未解決の問題も多く残されている. その中で, 今回は, 特に高齢者対策と脳血管攣縮に対するわれわれの対処法と結果について, 1994年1年間の症例をもとに報告する. 「対象および結果」今回の対象は1994年1年間に東北大学および広南病院脳神経外科にて経験した脳動脈瘤症例100例であるが, このうち破裂動脈瘤症例は67例, 未破裂動脈瘤症例が33例であった. 未破裂動脈瘤は今回の検討対象とはしないが, これらが全症例の1/3を占めるに至った理由は, いわゆるincidental aneu...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in脳卒中の外科 Vol. 23; no. 4; pp. 271 - 274
Main Authors 溝井, 和夫, 吉本, 高志, 長嶺, 義秀, 小笠原, 邦昭, 高橋, 明, 江面, 正幸, 甲州, 啓二, 藤原, 悟
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 31.07.1995
日本脳卒中の外科研究会
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:「はじめに」破裂脳動脈瘤の治療法に関しては現在は一定のスタンダードが確立された状況にあると思われるが, いまだ未解決の問題も多く残されている. その中で, 今回は, 特に高齢者対策と脳血管攣縮に対するわれわれの対処法と結果について, 1994年1年間の症例をもとに報告する. 「対象および結果」今回の対象は1994年1年間に東北大学および広南病院脳神経外科にて経験した脳動脈瘤症例100例であるが, このうち破裂動脈瘤症例は67例, 未破裂動脈瘤症例が33例であった. 未破裂動脈瘤は今回の検討対象とはしないが, これらが全症例の1/3を占めるに至った理由は, いわゆるincidental aneurysmの発見率が高まったためである.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.23.4_271