全身性強皮症で長期間経過観察されていたが,Werner症候群として確定診断された1例
51歳,男性.特徴的な皮膚所見から40歳台で全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)として診断されたが,特異的自己抗体は陰性であった.発熱と足趾の熱感,疼痛を主訴に受診,蜂窩織炎として入院加療を行った.鳥様顔貌やアキレス腱等の多発且つ非対称性の石灰化所見,20歳台で2型糖尿病発症歴,早期下肢切断術歴等強皮症と異なる臨床所見を持ち,遺伝子検索の結果,Werner症候群と判明した.非特徴的な強皮症の中年男性の一部は,Werner症候群を考慮する必要がある....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 110; no. 11; pp. 2413 - 2419 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.11.2021
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Summary: | 51歳,男性.特徴的な皮膚所見から40歳台で全身性強皮症(systemic sclerosis:SSc)として診断されたが,特異的自己抗体は陰性であった.発熱と足趾の熱感,疼痛を主訴に受診,蜂窩織炎として入院加療を行った.鳥様顔貌やアキレス腱等の多発且つ非対称性の石灰化所見,20歳台で2型糖尿病発症歴,早期下肢切断術歴等強皮症と異なる臨床所見を持ち,遺伝子検索の結果,Werner症候群と判明した.非特徴的な強皮症の中年男性の一部は,Werner症候群を考慮する必要がある. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.110.2413 |