腹腔鏡下胃癌手術における術中偶発症の対策

腹腔鏡下胃切除術は施行施設の増加および早期癌のみならず進行癌への一部適応により,近年増加傾向である。腹腔鏡下胃癌手術という新しい手技の導入時や鏡視下リンパ節郭清範囲の拡大時には,laparoscopic surgeryのなかでもadvanced procedureと言われるだけに術中偶発症が起こる懸念があり,術後合併症も増加するおそれもある。これらはlearning curveとともに減少し,より安定した安全な手技になるのが現状である。しかしながら,そのlearning curveの途中でもいくつかのポイントに留意することによって術中偶発症,術後合併症の頻度を少なくすることが可能と思われる。本...

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Published in日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 32; no. 1; pp. 57 - 62
Main Authors 比企, 直樹, 布部, 創也, 佐野, 武, 窪田, 健, 谷村, 愼哉, 山口, 俊晴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 31.01.2012
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ISSN1340-2242
1882-4781
DOI10.11231/jaem.32.57

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Summary:腹腔鏡下胃切除術は施行施設の増加および早期癌のみならず進行癌への一部適応により,近年増加傾向である。腹腔鏡下胃癌手術という新しい手技の導入時や鏡視下リンパ節郭清範囲の拡大時には,laparoscopic surgeryのなかでもadvanced procedureと言われるだけに術中偶発症が起こる懸念があり,術後合併症も増加するおそれもある。これらはlearning curveとともに減少し,より安定した安全な手技になるのが現状である。しかしながら,そのlearning curveの途中でもいくつかのポイントに留意することによって術中偶発症,術後合併症の頻度を少なくすることが可能と思われる。本稿では腹腔鏡下胃癌手術の術中偶発症の対策のポイントにつき述べる。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.32.57