staged carotid artery stentingの頸部血管エコーによる血流速度の変化
「はじめに」頸部血管エコー検査において, 頸動脈狭窄があると収縮期最大血流速度(peak systolic velocity: PSV)が上昇する. 狭窄度 North American Symptomatic Carotid Endarterectomy Trial (NASCET)法70%でPSVは200~230cm/s以上とする指標は広く普及しており, 臨床的に非常に有用である. 狭窄度が進行すればPSVはさらに上昇するが, 一方で高度狭窄から閉塞に至るまでにターニングポイントを迎え, 偽閉塞となれば血流速度は低下し, 最終的には血流がなくなり血流速度の測定ができなくなると考えられる....
Saved in:
Published in | Neurosonology Vol. 32; no. 3; pp. 124 - 128 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本脳神経超音波学会
2019
日本脳神経超音波学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-074X |
DOI | 10.2301/neurosonology.32.124 |
Cover
Summary: | 「はじめに」頸部血管エコー検査において, 頸動脈狭窄があると収縮期最大血流速度(peak systolic velocity: PSV)が上昇する. 狭窄度 North American Symptomatic Carotid Endarterectomy Trial (NASCET)法70%でPSVは200~230cm/s以上とする指標は広く普及しており, 臨床的に非常に有用である. 狭窄度が進行すればPSVはさらに上昇するが, 一方で高度狭窄から閉塞に至るまでにターニングポイントを迎え, 偽閉塞となれば血流速度は低下し, 最終的には血流がなくなり血流速度の測定ができなくなると考えられる. しかし, このターニングポイントが存在することを実臨床において示した報告は, 渉猟しうるかぎりない. 頸動脈狭窄症に対する頸動脈ステント術(carotid artery stenting: CAS)は, 汎用されている手術法である. そのなかで, 術前の脳血流検査において misery perfusion を示す患者に対し staged CASが行われている. |
---|---|
ISSN: | 0917-074X |
DOI: | 10.2301/neurosonology.32.124 |