仮想音源法を用いた超音波CT撮像のS/Nおよび視野サイズの向上

超音波コンピュータ断層撮影法(USCT)は、非侵襲的・定量的かつ多パラメータを提示可能な医療画像装置であり、早期乳癌スクリーニング装置として非常に有望視されている。リングアレイを用いた超音波送受信方式は、断層像を再構築するのに適した360度全方向走査可能とする。しかし、同方式において用いられる2種類の送信方式である平面波送信および球面波送信はS / N比および精度に関しそれぞれ制限があり、汎用性の高い画像取得を行う上で問題となる。この問題を解決のため、我々は送信チャンネルと焦点距離を可変とする仮想音源を用いた送信法を開発中である。方法式は全受信チャンネルでも高いS / N比と精度を両立しながら...

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Published in生体医工学 Vol. 55Annual; no. 5AM-Abstract; p. 402
Main Authors 武, 文晶, 坪田, 悠史, 鈴木, 敦郎, 山中, 一宏, 寺田, 崇秀, 川畑, 健一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2017
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Summary:超音波コンピュータ断層撮影法(USCT)は、非侵襲的・定量的かつ多パラメータを提示可能な医療画像装置であり、早期乳癌スクリーニング装置として非常に有望視されている。リングアレイを用いた超音波送受信方式は、断層像を再構築するのに適した360度全方向走査可能とする。しかし、同方式において用いられる2種類の送信方式である平面波送信および球面波送信はS / N比および精度に関しそれぞれ制限があり、汎用性の高い画像取得を行う上で問題となる。この問題を解決のため、我々は送信チャンネルと焦点距離を可変とする仮想音源を用いた送信法を開発中である。方法式は全受信チャンネルでも高いS / N比と精度を両立しながら、視野サイズを拡大できること、および減衰の大きい対象を測定可能であることがわかったため報告する。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.55Annual.402