STA-proximal MCA bypassの効果 脳循環代謝と高次脳機能の改善
EC-IC bypassの再発予防効果に関するprospective studyの結果では, いまだ外科治療の薬物療法に対する優位性は確立されていない. これにはさまざまな理由があげられているが, 国際共同研究13), 本邦での研究5)ともに, 脳循環からみた適応決定の曖昧さが指摘されている. 一方, EC-IC bypass術が高次脳機能を改善する可能性も指摘12)されており, この分野において今後の展開も期待できる. 本報では, hemodynamic ischemiaの循環予備能や代謝予備能などからみた病態をpositron emission tomography(PET)を用い脳循環代...
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Published in | 脳卒中の外科 Vol. 26; no. 6; pp. 389 - 394 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
30.11.1998
日本脳卒中の外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0914-5508 1880-4683 |
DOI | 10.2335/scs1987.26.6_389 |
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Summary: | EC-IC bypassの再発予防効果に関するprospective studyの結果では, いまだ外科治療の薬物療法に対する優位性は確立されていない. これにはさまざまな理由があげられているが, 国際共同研究13), 本邦での研究5)ともに, 脳循環からみた適応決定の曖昧さが指摘されている. 一方, EC-IC bypass術が高次脳機能を改善する可能性も指摘12)されており, この分野において今後の展開も期待できる. 本報では, hemodynamic ischemiaの循環予備能や代謝予備能などからみた病態をpositron emission tomography(PET)を用い脳循環代謝の面から明らかにするとともに, 外科的血行再建術による高次脳機能の改善に関して報告する. 対象 内頸動脈系の脳主幹動脈に閉塞性病変を有し, 術前後にPETおよび高次脳機能検査を施行した最近の26例(平均64.3±67歳(42-75))を用いた. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs1987.26.6_389 |