褐色細胞腫クリーゼによりたこつぼ心筋症を来した1例
55歳女性.頻回嘔吐,意識障害で来院した.結腸炎で入院後,肺水腫を来たし,心エコー検査でたこつぼ様壁運動が確認された.各種検査より褐色細胞腫と診断し,褐色細胞腫クリーゼからたこつぼ心筋症を来たし,急性心不全に至ったと推測された.褐色細胞腫は多彩な臨床症状を呈し,診断に苦慮することが多い.特に誘引がない若年急性心不全,著明な高血圧を認めた場合は,本疾患を疑う必要がある....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 111; no. 6; pp. 1170 - 1178 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.06.2022
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.111.1170 |
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Summary: | 55歳女性.頻回嘔吐,意識障害で来院した.結腸炎で入院後,肺水腫を来たし,心エコー検査でたこつぼ様壁運動が確認された.各種検査より褐色細胞腫と診断し,褐色細胞腫クリーゼからたこつぼ心筋症を来たし,急性心不全に至ったと推測された.褐色細胞腫は多彩な臨床症状を呈し,診断に苦慮することが多い.特に誘引がない若年急性心不全,著明な高血圧を認めた場合は,本疾患を疑う必要がある. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.111.1170 |