立位不安定前後の足圧中心位置偏差の比較

立位安定性を評価するためには、安定状態と不安定状態との差異を客観的に表すことが必要である。本研究では、片脚立位において不安定状態を示した時点の直前と直後における足圧中心(center of pressure : COP)位置について比較調査した。本研究の目的は、片脚立位において安定状態と不安定状態との差異を表すために有用な客観的指標を明らかにすることである。対象者に両手を腰に当てた閉眼片脚立位を保持させ、重心動揺計で足圧中心のデータを取得した。手が腰から離れた時点を不安定時点(UP)と定めた。COP位置の左右方向座標それぞれについて、平均位置からの偏差の絶対値(adXi)を算出した。前後方向座...

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Published inTransactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. 55Annual; no. 3AM-Abstract; p. 151
Main Authors 久利, 彩子, 吉田, 正樹, 竹内, 直子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2017
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.55Annual.151

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Summary:立位安定性を評価するためには、安定状態と不安定状態との差異を客観的に表すことが必要である。本研究では、片脚立位において不安定状態を示した時点の直前と直後における足圧中心(center of pressure : COP)位置について比較調査した。本研究の目的は、片脚立位において安定状態と不安定状態との差異を表すために有用な客観的指標を明らかにすることである。対象者に両手を腰に当てた閉眼片脚立位を保持させ、重心動揺計で足圧中心のデータを取得した。手が腰から離れた時点を不安定時点(UP)と定めた。COP位置の左右方向座標それぞれについて、平均位置からの偏差の絶対値(adXi)を算出した。前後方向座標についても同様に行い、adYiを算出した。adXi、adYiそれぞれについて、UP前とUP後との違いを調べた。片脚立位において安定状態と不安定状態との差異を表す有用な指標は、前後方向のCOP位置偏差であった。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.55Annual.151