トップアスリートを対象とした当事者意識を促すハラスメント防止教材の開発と評価 保健体育科・部活動における指導の教材開発に向けて

「I はじめに」コロナ禍において東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され, 「する, みる, ささえる, しる」といった多様なスポーツとの関わりがみられた. このように, スポーツを行う際には, 技能の向上だけでなくルールやマナーに関して合意形成することや適切な人間関係を築くことなどの社会性が求められる(文部科学省, 2017). しかし, 近年, 競技スポーツでは様々な問題が起きている. 国外では, 国家ぐるみのドーピング(BBC NEWS JAPAN, 2019)やスペインサッカーリーグでの八百長(安藤, 2015), 国内では, レスリングのパワハラ問題(産経新聞, 2018)...

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Bibliographic Details
Published in体育学研究 Vol. 67; pp. 915 - 927
Main Authors 塩田, 真吾, 安永, 太地, 上田, 大介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2022
日本体育・スポーツ・健康学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.22038

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Summary:「I はじめに」コロナ禍において東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され, 「する, みる, ささえる, しる」といった多様なスポーツとの関わりがみられた. このように, スポーツを行う際には, 技能の向上だけでなくルールやマナーに関して合意形成することや適切な人間関係を築くことなどの社会性が求められる(文部科学省, 2017). しかし, 近年, 競技スポーツでは様々な問題が起きている. 国外では, 国家ぐるみのドーピング(BBC NEWS JAPAN, 2019)やスペインサッカーリーグでの八百長(安藤, 2015), 国内では, レスリングのパワハラ問題(産経新聞, 2018)や日大アメフト指導者によるパワハラ問題(読売新聞, 2018)が注目を浴びた. これらの問題はスポーツの未確定性を毀損しうる八百長やドーピングだけでなくハラスメント, 暴力など試合外においても生じている.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.22038