X県内訪問看護ステーションにおける個人防護具使用と針刺しの実態調査

X県内の全訪問看護ステーション83事業所の訪問看護師に,標準予防策遵守の実態を明らかにするための質問用紙調査を実施した.回答数は36事業所(43.4%),82名(33.1%)であった.採血の手袋着用では,“実施していないが必要と思う”,“実施していないし必要と思わない”がともに多く,必要性の認識に差が認められた.また,採血の時だけ手袋を着用していない訪問看護師が23名であった.手袋を着用しない理由は「ケアがしにくい」が多かった.手袋の着用状況や針刺し経験者17名(20.7%)の実態から,訪問看護師の感染性物質曝露や伝播の危険性が示唆された....

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Published in日本環境感染学会誌 Vol. 25; no. 5; pp. 286 - 289
Main Authors 福井, 幸子, 細川, 満子, 矢野, 久子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 2010
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Summary:X県内の全訪問看護ステーション83事業所の訪問看護師に,標準予防策遵守の実態を明らかにするための質問用紙調査を実施した.回答数は36事業所(43.4%),82名(33.1%)であった.採血の手袋着用では,“実施していないが必要と思う”,“実施していないし必要と思わない”がともに多く,必要性の認識に差が認められた.また,採血の時だけ手袋を着用していない訪問看護師が23名であった.手袋を着用しない理由は「ケアがしにくい」が多かった.手袋の着用状況や針刺し経験者17名(20.7%)の実態から,訪問看護師の感染性物質曝露や伝播の危険性が示唆された.
ISSN:1882-532X
1883-2407
DOI:10.4058/jsei.25.286