東日本大震災時に施行されていた腹部大動脈分枝再建術の報告

東日本大震災の発生時,当院では胸腹部大動脈瘤に対して腹部大動脈分枝再建術が施行されていた。腹部分枝をバイパスしている途中であり手術中止の判断が難しい症例であったが,中止して閉腹し,覚醒させて帰室させた。 災害時は病院の立地,建物の被災状況,手術の状況等が手術を続行するか否かの判断に影響する。本症例のような経験の共有が,次の災害発生時の対応を改善すると考える。...

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Published inCardiovascular Anesthesia Vol. 23; no. 1; pp. 89 - 92
Main Authors 小原, 伸樹, 大石, 理江子, 五十洲, 剛, 今泉, 剛, 井石, 雄三, 箱崎, 貴大, 大橋, 智, 村川, 雅洋, 細野, 敦之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会 01.08.2019
日本心臓血管麻酔学会
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ISSN1342-9132
1884-7439
DOI10.11478/jscva.2019-3-003

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Summary:東日本大震災の発生時,当院では胸腹部大動脈瘤に対して腹部大動脈分枝再建術が施行されていた。腹部分枝をバイパスしている途中であり手術中止の判断が難しい症例であったが,中止して閉腹し,覚醒させて帰室させた。 災害時は病院の立地,建物の被災状況,手術の状況等が手術を続行するか否かの判断に影響する。本症例のような経験の共有が,次の災害発生時の対応を改善すると考える。
ISSN:1342-9132
1884-7439
DOI:10.11478/jscva.2019-3-003