中学校体育におけるフィードバック行動の認知が学習成果に及ぼす影響

「I 問題と目的」2017年に告示された新しい中学校学習指導要領が2021年度から完全実施となり, 生徒が生涯にわたって能動的に学び続けることができるよう, 各教科において「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が求められた. 保健体育科では「生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現する資質や能力の育成」を目標として, 学習内容・方法の改善を通じて指導の充実を図っている (文部科学省, 2017, p.3) . また, 前回の学習指導要領改訂において中学校1・2年生では全ての領域の運動が必修化となり, 3年生では運動領域の選択が開始されるようになった (文部科学省, 2008, pp...

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Published in体育学研究 Vol. 67; pp. 479 - 500
Main Authors 山本, 浩二, 中須賀, 巧, 島本, 好平, 杉山, 佳生, 尼子, 尚公
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2022
日本体育・スポーツ・健康学会
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Summary:「I 問題と目的」2017年に告示された新しい中学校学習指導要領が2021年度から完全実施となり, 生徒が生涯にわたって能動的に学び続けることができるよう, 各教科において「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善が求められた. 保健体育科では「生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現する資質や能力の育成」を目標として, 学習内容・方法の改善を通じて指導の充実を図っている (文部科学省, 2017, p.3) . また, 前回の学習指導要領改訂において中学校1・2年生では全ての領域の運動が必修化となり, 3年生では運動領域の選択が開始されるようになった (文部科学省, 2008, pp.6-11) . そのため, 高等学校への接続を踏まえた運動やスポーツへの多様な関わり方を実践することが求められ, 生涯にわたる豊かなスポーツライフの実践者の育成に向けて, 生徒の主体的な学びを実現する取り組みが図られた.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.21132