姿勢・体動・皮膚温度測定による睡眠と生活行動モニタリング

加速度センサーによる生活行動モニターの歴史は長く、最近の技術の進歩により“自由に生きている”被験者の行動を長期に渡ってモニターする事も可能となっている。本研究では、新規に開発された小型測定システム(直径26mm厚さ7mm重さ6.2g(リチウム電池含む)の円盤形状)であるバイオ・バランス・チップ(BBC)の生活行動モニターとして可能性を示し、睡眠覚醒判定に関してこの分野で従来から用いられているアクティグラフと比較した。その結果BBCでは、アクティグラフと同等の睡眠覚醒判定が可能である事が示された。又、睡眠時の寝返りや途中での覚醒・体動が推測できる事、覚醒時の生活行動を詳細に推測できる事から、アク...

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Published inITヘルスケア誌 Vol. 1; no. 1; pp. 14 - 23
Main Authors 高村, 昇, 青柳, 潔, 白水, 重憲, 豊村, 広平, 片山, 宗哲, 山下, 俊一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published ITヘルスケア学会 2006
Japan Association of Applied IT Healthcare
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Summary:加速度センサーによる生活行動モニターの歴史は長く、最近の技術の進歩により“自由に生きている”被験者の行動を長期に渡ってモニターする事も可能となっている。本研究では、新規に開発された小型測定システム(直径26mm厚さ7mm重さ6.2g(リチウム電池含む)の円盤形状)であるバイオ・バランス・チップ(BBC)の生活行動モニターとして可能性を示し、睡眠覚醒判定に関してこの分野で従来から用いられているアクティグラフと比較した。その結果BBCでは、アクティグラフと同等の睡眠覚醒判定が可能である事が示された。又、睡眠時の寝返りや途中での覚醒・体動が推測できる事、覚醒時の生活行動を詳細に推測できる事から、アクティグラフより優秀である事が示唆された。被験者に装着を意識させないことから、認知症患者や独居老人等の介護・看護への応用が期待できた。
ISSN:1881-4808
1881-4794
DOI:10.11204/ithc.1.14