国公私立大学病院および技師会北日本支部所属の病院検査室における細菌検査の現状について

感染症診断や医療関連感染にとって細菌検査は重要な役割を果たしている。敗血症は早期治療が不可欠であり,治療の遅れは予後不良に大きく影響することから,細菌検査結果を早急に提供することが求められる。また,Clostridium difficile感染症(CDI)などの接触感染対策が求められる病原体においては,迅速さに加え,精度の高い検査結果が要求される。しかしながら,細菌検査は標準化された検査法や判定法に乏しく,施設間差が生じやすい現状にある。今回われわれは,国公私立大学病院および技師会北日本支部所属の病院における細菌検査の現状アンケート調査を実施した。本調査成績は,今後の細菌検査の標準化や検査内容...

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Published inJapanese Journal of Medical Technology Vol. 67; no. 4; pp. 535 - 540
Main Authors 石戸谷, 真帆, 千葉, 美紀子, 豊川, 真弘, 藤巻, 慎一, 勝見, 真琴, 平田, 和成, 佐藤, 貴美, 羽島, 房子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 25.07.2018
日本臨床衛生検査技師会
Japanese Association of Medical Technologists
Subjects
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ISSN0915-8669
2188-5346
DOI10.14932/jamt.17-141

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Summary:感染症診断や医療関連感染にとって細菌検査は重要な役割を果たしている。敗血症は早期治療が不可欠であり,治療の遅れは予後不良に大きく影響することから,細菌検査結果を早急に提供することが求められる。また,Clostridium difficile感染症(CDI)などの接触感染対策が求められる病原体においては,迅速さに加え,精度の高い検査結果が要求される。しかしながら,細菌検査は標準化された検査法や判定法に乏しく,施設間差が生じやすい現状にある。今回われわれは,国公私立大学病院および技師会北日本支部所属の病院における細菌検査の現状アンケート調査を実施した。本調査成績は,今後の細菌検査の標準化や検査内容の改善において有益な資料となると考えられたため報告する。
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.17-141