診療内容を優先した採血システム稼働に伴う採血待ち時間および所要時間の実態

外来診療の効率化には,診察予約時間までに必要とされる検査結果が揃っていて予定通りに診察ができることが重要と考える。それを実現するために,平成28年4月に診察予約時間など診療内容を優先した採血システムを構築した。今回,採血システムを稼働し1年半が経過したことから,平成29年9月に採血を行った7,185名を対象として採血待ち時間および所要時間の実態について解析を行った。採血システムの導入により,受付開始の7時30分から採血開始前の7時59分までに受付けた患者1,011名の内,9割以上が10時までの予約時間の早い患者であったことから,患者が診察予約時間を意識して採血の受付をするようになったと考えられ...

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Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Medical Technology Vol. 67; no. 4; pp. 546 - 553
Main Authors 楠木, 晃三, 米田, 登志男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 25.07.2018
日本臨床衛生検査技師会
Japanese Association of Medical Technologists
Subjects
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ISSN0915-8669
2188-5346
DOI10.14932/jamt.17-154

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Summary:外来診療の効率化には,診察予約時間までに必要とされる検査結果が揃っていて予定通りに診察ができることが重要と考える。それを実現するために,平成28年4月に診察予約時間など診療内容を優先した採血システムを構築した。今回,採血システムを稼働し1年半が経過したことから,平成29年9月に採血を行った7,185名を対象として採血待ち時間および所要時間の実態について解析を行った。採血システムの導入により,受付開始の7時30分から採血開始前の7時59分までに受付けた患者1,011名の内,9割以上が10時までの予約時間の早い患者であったことから,患者が診察予約時間を意識して採血の受付をするようになったと考えられる。診療内容を優先した採血システムは,採血開始前に集中する患者を少なくすることができ,採血受付から結果報告まで概ね1時間以内の報告が可能となった。
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.17-154