多血症を合併したオスラー病症例に対する脳死肺移植の麻酔経験

著明な多血症を合併したオスラー病に対する脳死肺移植の麻酔を経験した。症例は15歳男性で術前検査においてHb 26 g/dL,Ht 78%と多血症を認めた為,晶質液負荷や人工心肺下に貯血することでHt値を下げ,安全に管理することができた。また,麻酔導入時から観血的動脈圧波形はオーバーダンピングしておりINVOS®も表示されなかったが,Ht値が低下するとどちらも表示されるようになった。高度な多血症ではこれらのモニターが適切に使用できない可能性があると考えられる。...

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Published inCardiovascular Anesthesia Vol. 24; no. 1; pp. 147 - 151
Main Authors 田中, 具治, 後藤, 渉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会 01.08.2020
日本心臓血管麻酔学会
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ISSN1342-9132
1884-7439
DOI10.11478/jscva.2020-2-002

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Summary:著明な多血症を合併したオスラー病に対する脳死肺移植の麻酔を経験した。症例は15歳男性で術前検査においてHb 26 g/dL,Ht 78%と多血症を認めた為,晶質液負荷や人工心肺下に貯血することでHt値を下げ,安全に管理することができた。また,麻酔導入時から観血的動脈圧波形はオーバーダンピングしておりINVOS®も表示されなかったが,Ht値が低下するとどちらも表示されるようになった。高度な多血症ではこれらのモニターが適切に使用できない可能性があると考えられる。
ISSN:1342-9132
1884-7439
DOI:10.11478/jscva.2020-2-002