B-16. 帝王切開後に肺血栓塞栓症を発症した妊娠27週子宮腺筋症合併妊娠の1例

「はじめに」妊産婦は正常経過の妊娠・分娩であってもその生理的な変化により血栓を形成しやすいが, 合併症や帝王切開などが加わるとさらに静脈血栓塞栓症(VTE)を発症しやすくなる. 子宮腺筋症は30歳代後半以降に多くみられるが, 近年は発症の若年化や晩婚化により妊娠合併症例が増加しており, 子宮腺筋腫合併妊娠のVTEの症例も報告されている. このたび, 子宮腺筋症合併妊娠の帝王切開1日後に肺血栓塞栓症をきたした症例を経験したため報告する. 「症例」34歳女性, 1妊0産. 非妊娠時のBMIは約30. 30歳時に子宮腺筋症と診断され, 33歳時に粘膜下腺筋症子宮鏡下核出術を施行されている....

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Published in心臓 Vol. 46; no. 7; pp. 1023 - 1024
Main Authors 會田, 悦久, 須知, 太郎, 村上, 祐介, 伊藤, 勝宣, 葛西, 智徳, 大西, 基喜
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2014
日本心臓財団・日本循環器学会
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Summary:「はじめに」妊産婦は正常経過の妊娠・分娩であってもその生理的な変化により血栓を形成しやすいが, 合併症や帝王切開などが加わるとさらに静脈血栓塞栓症(VTE)を発症しやすくなる. 子宮腺筋症は30歳代後半以降に多くみられるが, 近年は発症の若年化や晩婚化により妊娠合併症例が増加しており, 子宮腺筋腫合併妊娠のVTEの症例も報告されている. このたび, 子宮腺筋症合併妊娠の帝王切開1日後に肺血栓塞栓症をきたした症例を経験したため報告する. 「症例」34歳女性, 1妊0産. 非妊娠時のBMIは約30. 30歳時に子宮腺筋症と診断され, 33歳時に粘膜下腺筋症子宮鏡下核出術を施行されている.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.46.1023