金属ステント留置術で改善した結腸癌腹膜播種による人工肛門狭窄の2例
症例1は74歳の女性で,大腸全摘術後の回腸人工肛門への腹膜播種浸潤により腸閉塞をきたした.自己拡張型金属ステント(self-expandable metallic stent:以下,SEMS)を留置し,7日後に軽快退院した.症例2は71歳の男性で,Hartmann術後の結腸人工肛門への腹膜播種浸潤により腸閉塞をきたした.SEMSを留置し,11日後に軽快退院した.人工肛門の癌性狭窄に対するSEMS留置は,低侵襲に施行可能で,best supportive care(以下,BSC)を必要とする患者のQOL改善に非常に効果的であり,有用な選択肢と考えられた....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 84; no. 10; pp. 1663 - 1666 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2023
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.84.1663 |
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Summary: | 症例1は74歳の女性で,大腸全摘術後の回腸人工肛門への腹膜播種浸潤により腸閉塞をきたした.自己拡張型金属ステント(self-expandable metallic stent:以下,SEMS)を留置し,7日後に軽快退院した.症例2は71歳の男性で,Hartmann術後の結腸人工肛門への腹膜播種浸潤により腸閉塞をきたした.SEMSを留置し,11日後に軽快退院した.人工肛門の癌性狭窄に対するSEMS留置は,低侵襲に施行可能で,best supportive care(以下,BSC)を必要とする患者のQOL改善に非常に効果的であり,有用な選択肢と考えられた. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.84.1663 |