てんかん発作に伴い発生した両肩関節前方脱臼骨折

てんかん発作に伴い,さまざまな骨折や脱臼が発生する.今回,てんかん発作に伴い発生した両側性の肩関節前方脱臼骨折の症例を経験した.併存疾患にてんかん・軽度知的障害がある25歳男性がてんかん発作のために当院脳神経内科に入院された.入院時から両肩痛がみられていたことから,入院後3日目に単純CTで両肩関節前方脱臼骨折の診断となり当科紹介となった.両側ともに大結節骨折のみであり,肩甲骨関節窩・上腕骨頭の骨欠損は軽度であった.全身麻酔下に透視下整復した後は再脱臼もみられず,保存療法により短期的な成績は良好である....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 72; no. 3; pp. 502 - 504
Main Authors 堀川, 朝広, 呉屋, 亮太, 髙島, 佑輔, 緒方, 宏臣, 山下, 武士, 平井, 奉博, 今村, 悠哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2023
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.72.502

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Summary:てんかん発作に伴い,さまざまな骨折や脱臼が発生する.今回,てんかん発作に伴い発生した両側性の肩関節前方脱臼骨折の症例を経験した.併存疾患にてんかん・軽度知的障害がある25歳男性がてんかん発作のために当院脳神経内科に入院された.入院時から両肩痛がみられていたことから,入院後3日目に単純CTで両肩関節前方脱臼骨折の診断となり当科紹介となった.両側ともに大結節骨折のみであり,肩甲骨関節窩・上腕骨頭の骨欠損は軽度であった.全身麻酔下に透視下整復した後は再脱臼もみられず,保存療法により短期的な成績は良好である.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.72.502