脳神経外科診療におけるポケットサイズ超音波診断装置の有用性

[はじめに] 近年, 医療機器の進歩は目覚ましいものがあり, それぞれの現場において適切な診断や安全で確実な手技が行えるように応用されてきている. これまで, われわれは超音波装置の小型化について報告してきた5). 今回, ポケットサイズの超音波装置VSCAN (GE healthcare, Wauwatosa, WI, USA)が開発された(Fig.1). 脳神経外科診療におけるVSCAN超音波装置の有用性を検討する. [方法] VSCANは縦135mm, 横73mmのサイズで, 重量は390gと白衣のポケットに入るサイズである(Fig.1). 3.5インチディスプレイで, 画質は240×3...

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Published inNeurosonology Vol. 26; no. 1; pp. 4 - 7
Main Authors 林, 健太郎, 立石, 洋平, 平尾, 朋仁, 堀江, 信貴, 出雲, 剛, 辻野, 彰, 永田, 泉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経超音波学会 31.10.2013
日本脳神経超音波学会
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Summary:[はじめに] 近年, 医療機器の進歩は目覚ましいものがあり, それぞれの現場において適切な診断や安全で確実な手技が行えるように応用されてきている. これまで, われわれは超音波装置の小型化について報告してきた5). 今回, ポケットサイズの超音波装置VSCAN (GE healthcare, Wauwatosa, WI, USA)が開発された(Fig.1). 脳神経外科診療におけるVSCAN超音波装置の有用性を検討する. [方法] VSCANは縦135mm, 横73mmのサイズで, 重量は390gと白衣のポケットに入るサイズである(Fig.1). 3.5インチディスプレイで, 画質は240×320ピクセルである. プローブはセクタ型, 中心周波数1.7~3.8MHzの固定式で視野角は75°である. 2Dモード(Bモード)のみで検査範囲は0~18cm, 0~6cm, 0~24cmの範囲で深度調節が可能である.
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.26.4