Clopidogrelによる無顆粒球症の1例

症例は50代,男性.急性心筋梗塞発症後にclopidogrelの投与を開始され,その5週後に無顆粒球症を発症した.同薬中止,G-CSF投与にて1週間程で回復し,狭窄冠動脈に対しては後日冠動脈バイパス術を施行された.抗血小板薬clopidogrelは,ticlopidineに替わり近年頻用されるが,無顆粒球症を始めとした血液障害を起こしうることが報告されている.稀な有害事象ながら致命的となりえるものであり,注意が必要である....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 99; no. 2; pp. 337 - 339
Main Authors 亀岡, 淳一, 伊藤, 健太, 張替, 秀郎, 市川, 聡, 横山, 寿行, 沖津, 庸子, 山本, 譲司, 武田, 守彦, 石澤, 賢一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2010
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.99.337

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Summary:症例は50代,男性.急性心筋梗塞発症後にclopidogrelの投与を開始され,その5週後に無顆粒球症を発症した.同薬中止,G-CSF投与にて1週間程で回復し,狭窄冠動脈に対しては後日冠動脈バイパス術を施行された.抗血小板薬clopidogrelは,ticlopidineに替わり近年頻用されるが,無顆粒球症を始めとした血液障害を起こしうることが報告されている.稀な有害事象ながら致命的となりえるものであり,注意が必要である.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.99.337