前大脳動脈A1 部窓形成及び副中大脳動脈に関連した破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した1 例

【目的】前大脳動脈A1(horizontal portion)部窓形成及び,副中大脳動脈に関連した破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した1 例を報告した.【症例】くも膜下出血で発症した43 歳の男性.脳血管撮影にて左前大脳動脈A1 部窓形成とその間に動脈瘤が認められ,A1 部窓形成の末梢部から副中大脳動脈も確認された.脳血管撮影に連続しコイル塞栓術を施行し良好な転帰が得られた.【結論】前大脳動脈A1 部窓形成及び副中大脳動脈が合併し,これらに起因された極めて稀な破裂前大脳動脈A1 部動脈瘤を経験した.治療としてコイル塞栓術は有用な手段であると考えられた....

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Published inJournal of Neuroendovascular Therapy Vol. 8; no. 4; pp. 207 - 212
Main Authors 溝上, 達也, 木矢, 克造, 籬, 拓郎, 迫口, 哲彦, 近藤, 浩, 三好, 浩之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 2014
日本脳神経血管内治療学会
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Summary:【目的】前大脳動脈A1(horizontal portion)部窓形成及び,副中大脳動脈に関連した破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した1 例を報告した.【症例】くも膜下出血で発症した43 歳の男性.脳血管撮影にて左前大脳動脈A1 部窓形成とその間に動脈瘤が認められ,A1 部窓形成の末梢部から副中大脳動脈も確認された.脳血管撮影に連続しコイル塞栓術を施行し良好な転帰が得られた.【結論】前大脳動脈A1 部窓形成及び副中大脳動脈が合併し,これらに起因された極めて稀な破裂前大脳動脈A1 部動脈瘤を経験した.治療としてコイル塞栓術は有用な手段であると考えられた.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.cr.2014-0013